先日、ヨーロッパ旅行の時、LOTポーランド航空(LOT Polish Airlines)の欠航後、EU261法に基づく最高600ユーロ(約11万円)の補償金を受け取りました。
Screenshot この補償は自動的には支払われないため、ご自身で申請することが重要です。手続きのポイントを以下にまとめました。
補償の対象となるか(3つの条件)
以下の3つをすべて満たす場合、補償対象となる可能性が高いです。
- 対象となるフライトか
- EU圏内の空港を出発する便(LOT便に限らず対象)
- または、LOTポーランド航空(EU加盟国の航空会社)が運航するEU圏内の空港に到着する便
- 補足: 例えば「ワルシャワ発→成田行き」のLOT便は対象になります。一方「成田発→ワルシャワ行き」のLOT便も対象です(EU航空会社が運航するEU行きのため)。「羽田発→フランクフルト行き」をANAが運航する場合は対象外です。
- 対象となるトラブルか
- 航空会社都合による欠航(機材トラブル、乗員のストライキなど)
- 最終目的地への到着が3時間以上遅延(代替便でも同様)
- 悪天候や空港職員のストライキなど「特別な事情(不可抗力)」は対象外となる場合があります。
- 申請期限(時効)を過ぎていないか
- EU全体で統一された期限はなく、国ごとに異なります。
- ポーランドの場合は原則1年という情報があります。お早めに申請されることをおすすめします。
- 参考までに、ドイツは3年、フランスは5年、イギリスは6年です。
補償金額の目安(1名あたり)
飛行距離に応じて、以下の金額が定められています。
注意点
- 乗り継ぎの場合:最終目的地までの距離で判断されます。例えば、ワルシャワ発の短距離線が欠航して成田への乗り継ぎに影響が出た場合、総距離が3,500kmを超えれば€600の対象となります。
- 補償の重複:EU261の補償とは別に、クレジットカード付帯の旅行保険などで「遅延による宿泊費・食事代」が補償される場合があります。こちらは別途請求できる可能性があるので、領収書は保管しておきましょう。
申請の具体的な手順
- 証拠を集める
- 搭乗券、予約確認メール、遅延や欠航を知らせる連絡は必ず保存しましょう。
- 航空会社に申請する
- 支払い口座を準備する
- 国際送金に対応した銀行口座を準備します(私はソニー銀行利用、被仕向け送金手数料は0円)。
- 代行業者の利用も検討する
- 英語での手続きが難しい場合や、時間をかけたくない場合は、補償金代行業者(例:AirHelp、EU-261.comなど)を利用する方法があります。英語での交渉をすべて代行してくれます。
- 注意点:成功報酬として補償金の25〜50%程度が手数料として差し引かれることが一般的です。
申請の際のポイント
- 「特別な事情」に注意:航空会社が「悪天候のため」などと主張して補償を拒否する場合がありますが、それが本当に不可抗力だったかどうかは、実際の状況次第です。まずは申請してみることが大切です。
- 自動的には支払われない:EU261補償は、申告制です。航空会社から積極的に案内されることはないため、ご自身で権利を主張する必要があります。
申請は少し手間に感じるかもしれませんが、権利を行使するかどうかはあなた次第です。