フライングブルー(Flying Blue)はエールフランスとKLMの共通マイレージプログラムであり、スカイチームに加盟しているため、提携航空会社も含めて多様な活用方法があります。
フライングブルーは特典航空券の必要マイル数表を公開していません。各都市間の最低必要マイル数は、特典計算ツールで確認できます。ただし、多く提携会社はこの計算ツールは利用できません。

往復特典に加え、片道特典も予約可能です。
フライングブルー特典航空券では無料ストップオーバーが予約可能で、現在は提携航空会社の特典も対象です。
フライングブルーは毎月プロモ特典を発表しています。
フライングブルー(Flying Blue)のマイルを「お得に」使うためのスイートスポットを、地域別・状況別に詳しくご紹介します。
目次
1. 【最大の穴場】 大西洋横断路線:デルタ航空(Delta Air Lines)便
これはフライングブルーマイルで最も価値が高いと言われる活用方法です。
- 路線例:
- ニューヨーク(JFK)→ パリ(CDG)/アムステルダム(AMS)
- ロサンゼルス(LAX)→ パリ(CDG)
 
- 必要マイル数(片道):
- 東海岸~欧州:23,500マイル(エコノミー)
- 西海岸~欧州:36,500マイル(エコノミー)
 


- なぜお得か:
- デルタ航空の自社プログラムで同じ席を予約するよりも、はるかに少ないマイル数で済みます。
- デルタ航空は燃油サーチャージが比較的低く抑えられており、エールフランスなどと比べて現金負担が少ないです。
 
- 重要:この低価格はデルタ航空が運航する便にのみ適用されます。エールフランスやKLM便で同じ路線を予約すると、燃油サーチャージが跳ね上がります。
2. 【定番】 欧州域内・短距離路線
フライングブルーで昔からある定番のスイートスポットです。
- 路線例:
- パリ(CDG)→ ミラノ(LIN)
- アムステルダム(AMS)→ ローマ(FCO)
- フランクフルト(FRA)→ パリ(CDG)
 
- 必要マイル数:
- 片道エコノミー:10,000マイル
- 片道ビジネスクラス:25,000マイル
 

- なぜお得か:
- マイル数が固定で安く、特に現金で購入すると高い時期(休暇シーズン、直前予約)に非常にコスパが良いです。
- ヨーロッパの格安航空券と比べて、手荷物預け入れが含まれ、空港が主要空港であることが多い利点があります。
 
3. 【要チェック】 アジア域内・提携航空会社路線
アジア地域では、提携航空会社を利用することで、非常に効率良くマイルを使うことができます。
- 対象エリアと航空会社:
- 東アジア域内(ベトナム航空運航便)
- 例:東京(TYO)→ ハノイ(HAN) 13,500-14,000マイル(片道エコノミー)
- 例:東京(TYO)→ ハノイ(HAN) 27,500-28,000マイル(片道ビジネス)
 
 
- 東アジア域内(ベトナム航空運航便)

また東アジアおよび東南アジアの主要空港からヨーロッパまで75,500マイルで利用可能です。手数料は約250ドルです。
ホーチミン(SGN)→ パリ(CDG) 75,500マイル(片道ビジネス)

- 北東アジア域内(大韓航空、チャイナエアライン運航便)
- 例:東京(NRT)→ 高雄(KHH) 13,000マイル(片道エコノミー)
 

- 例:東京(TYO)→ ソウル(SEL) 8,000-9,000マイル(片道エコノミー)

- なぜお得か:
- これらの航空会社の自社マイレージで予約するよりも少ないマイル数で済むケースがあります。
- 特に大韓航空やチャイナエアラインは、日本からの旅行で中継地として利用する際に便利です。
 
4. 【隠れ穴場】 欧州〜北アフリカ・中東(短距離)
欧州から近いアフリカ・中東路線も、欧州域内と同じ低価格で行ける場合があります。
- 路線例:
- パリ(CDG)→ チュニス(TUN)
- パリ(CDG)→ カサブランカ(CMN)
 
- 必要マイル数:
- 片道エコノミー:10,000マイル
 

マイルを最大限に活かすための予約のコツと注意点
- 検索方法:
- AF/KLM便:フライングブルー公式サイトで直接検索・予約可能です。
 
- 注意すべき点:
 * 高額な税金・燃油サーチャージ:フライングブルーは、自社便を含む特典航空券利用時に運航航空会社が課す燃油サーチャージを乗客に転嫁します。これにより「無料」航空券の実質的な自己負担額が大幅に増加する可能性があります。航空会社によっては大幅なサーチャージが課される一方、ごくわずかなケースもあります。特にロンドン(LHR)発着のAF/KLM便は税金と燃油サーチャージが非常に高額(200ユーロを超えることも)になります。ロンドン以外発を選ぶことでこれを回避できます。
 * ダイナミック価格化の影響:フライングブルーもダイナミック価格を導入しつつあり、人気路線・時期によっては固定価格よりも多くのマイルを要求される場合があります。しかし、上記のスイートスポットは比較的、従来の価格が維持されやすい傾向にあります。
 * 電話予約手数料:提携航空会社の予約など電話での予約には、手数料(約25ユーロ)がかかる場合があります。
まとめ
フライングブルーマイルの最強スイートスポットは、
- 一位:デルタ航空による大西洋横断路線
- 二位:AF/KLMによる欧州域内路線
- 三位:アジアの提携航空会社による域内路線
となります。マイルを使う際は、まずこれらの路線に空きがないか探してみることをお勧めします。計画的な予約で、マイルの価値を最大限に高めてください!

 
       
       
       
       
       
  
  
  
  
コメント