離陸前から始まる極上の時間。今回は、日本航空(JAL)が誇る最新フラッグシップ機 A350-1000 のファーストクラスで、2026年4月に東京・羽田からニューヨーク・JFKへ。注目は、名だたる名店とコラボした「和食」の搭乗体験です。
搭乗手続きを終え、向かったのはファーストクラス専用ラウンジ。エントランスからして緊張感が走ります。
ここの目玉はなんと言っても「鮨 鶴亭」。そう、機内ではなくラウンジで既に寿司が食べ放題なのです。職人が目の前で握ってくれるシャリの温かさと、ネタの新鮮さはまさに「羽田で一番の贅沢」。つい食べ過ぎて、機内食が入らなくなるのを心配するほどでした。
ファーストクラスラウンジ専用コーヒーをいただきました
搭乗ゲートをくぐると、機内はまるで高級ホテルの廊下のような静けさ。座席は1-1-1配列でわずか6席。扉を閉めれば、完全なるプライベート空間の完成です。頭上には荷物入れが無い設計のおかげで、天井が異様に高く感じられ、広さに更なる拍車をかけています。
43インチの大画面モニター、手元のタッチパネルコントローラー。いわゆる「最新テクノロジー」はもちろんのこと、木目を基調とした内装や布地の質感が、 日本の「匠の技」を感じさせます。
さて、ここからが本題です。今回のフライトの目玉は、ミシュランガイドで星を獲る名店「神楽坂 石かわ」「虎白」の監修による和食コース。
離陸後、すぐにアテンダントさんがスパークリングワイン(** Salon 2013 **)のグラスを手配してくれました。このシャンパーニュは、小売価格が1本12万円とも言われる伝説の銘柄。機内にたった1本しか搭載されていないという話も納得の繊細な泡です。
〜 前菜五種〜
天豆・和牛 山椒のジュレ
白甘鯛 白味噌
こごみ・ たらの芽・トリュフソース
筍・めばる 銀餡
独活·木の芽·漉し豆腐
見た目シンプルですが、白甘鯛の甘みが口の中で爆発する、まさに一期一会の前菜です。
〜 御椀 〜
春沢煮椀 蛤出汁
蕗 独活 根三つ葉 木の芽
「蛤出汁」。この優しい味わいこそ、日本の食文化の真骨頂です。
【蒸し物】
新玉葱 地鶏 キャビア
【煮 物】
伊勢海老 蕗 黄韮 新牛蒡
【御 飯】
蒸し雲丹のご飯
【味噌椀】
若布
【香の物】
胡瓜 昆布
〜 食事 〜
〆は「穴子と生姜の炊き込みご飯」。食後の味噌汁と香の物まで含めて、完璧なバランスです。満腹中枢を刺激しすぎない、計算された美味しさでした。
食後は荷物を広げられるクローゼットに備え付けのパジャマに着替え、客室乗務員がセッティングしてくれるベッドへ。シートを倒すと、まるでカプセルホテルよりも広々としたフラットな空間が現れます。ドアを閉め、耳栓をして目を閉じれば、タイムラプスでしかない12時間30分のフライトもあっという間です。
アラカルトは焼き鳥とラーメンも美味しい
2食目は日本食を注文しました
A350-1000のファーストクラスは、ハード面・ソフト面の両方で傑作と言えます。これらのスイートは素晴らしく、広々とした空間、機能的なデザイン、そして最新技術を総合的に考慮すれば、間違いなく空の最高峰だと断言できます。また、A350ならではの利点として、静粛性の高い客室、テールカメラ、そして優れた機内気圧制御が挙げられます。
JAL A350-1000のファーストクラスは、もはや移動手段ではなく、「行き先がある旅の目的地」です。JFKに到着した際、「もっと飛んでいてほしい」と心から思える、非日常のひとときでした。
唯一の欠点を挙げるとすれば、エールフランスやルフトハンザに比べて、搭乗時や降機時の専用送迎サービスがなく、ラウンジもキャセイパシフィックやカタール航空ほど豪華ではないという点です。
【フライト詳細】