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マイレージ1,000万マイル貯めることを目標に、年間322日出張するリストラ宣告人の主人公ライアン・ビンガム(ジョージ・クルーニー)が、年代の異なる2人の女性との出会いをきっかけに、「人と人とのつながり」の大切さに気づいていく物語です。
本作は、第82回アカデミー賞において5部門にノミネート、第67回ゴールデングローブ賞では「脚本賞」を受賞する等、高い評価を得ています。
自分にとって、主人公ライアンは本当にFFPの達人だと思います。FFPとは、マイレージサービス、またはマイレージプログラムとも呼ばれ、乗客の囲い込みを目的に会員カードを発行し、搭乗距離に応じて無料航空券、アップグレードなどの特典を提供する航空会社のサービス。Frequent Flyer Programの頭文字の略です。
ライアンは出張の時、よく利用しているのはアメリカ航空とヒルトンホテルです。ちなみに、世界初のマイレージプログラムはアメリカン航空が1981(昭和56)年に販売促進策として始めたものです。
映画の中に、ライアンはConcierge Key「コンシェルジュキー」を出したシーンがあります。「コンシェルジュキー」はアメリカン航空の最上級階級の会員資格です。コンシェルジュキーの獲得はインビテーションが必要です。簡単に説明すれば、JAL のダイヤモンドより、さらに上の上級会員です。
また、映画にライアンはホテル滞在中ラインカット⎾CUT IN THE LINE⏌というシーンがあります。ライアンはヒルトンホテルのHilton Honorsプログラム利用してます。上級会員のため、プレミアムチェックインができます。当時のプログラム名はHilton HHonorsでした。2017年から、発音がもっと簡潔のHilton Honorsを変更されました。
私はこれ映画から学んだFFP知識3点があります。
まずは、なるべく、一つのFFPを集中すること。ライアンはアメリカ航空の1,000万マイル貯めることを目標に、別の航空会社が利用してなかったです。買い物も航空会社のクレジットカードで決済します。ジャニーズの風間俊介さんと似てますね。マイルをバラバラで貯めて、少ないマイルは特典航空券の発券ができないです。通常の場合、マイルの有効期限は3年です。少ないマイルは使えなくて、有効期限が過ぎたことはもったいないです。
次はマイル、ホテルポイントの管理が重要です。私はAwardWalletというサイト⎾APP⏌が使ってます。AwardWalletはJAL、ANA、シンガポール航空、アラスカ航空、アシアナ航空など航空会社のマイルを一括管理ができます。現在はUnited、Delta航空は利用対象外です。また、マリオットホテル、ヒルトンホテルなどポイントも一括管理ができます。マイルとポイントの有効期限もチェック可能です。
最後はステータスマッチを活用します。ステータスマッチは、条件を満たしていなくても航空会社やホテルの上級会員になれる便利なサービスです。競合他社の上級会員資格(ステータス)を保有している人を引き込むために、搭乗距離や宿泊数などの条件をクリアしていなくても、自社の上級会員資格に適合(マッチ)させます。
映画に触れてないですが、特に航空会社、ホテルが常にステータスマッチキャンペーンが開催されてます。例えばヒルトンホテル、トルコ航空がステータスマッチキャンペーンが長年開催してます。トルコ航空のマッチ成功後、エリートの有効期限は4ヶ月間です。試用期間の4ヶ月の間に1回ターキッシュエアラインズの国際線に乗ると、プラス8ヶ月延長されて1年間有効になります。 ステータスマッチを活用して、旅行の品質を高めます。
ライアンは結婚せず、家族とも疎遠になり、恋愛は出先のホテルでの巡り逢いのみですが、自分は彼のFFP知識を学びべきだと思います。